特別企画「穴埋め作詩塾」第2弾 応募作品

名前:ぐりぐり    日付:7月25日(月)

「裂けた封印」 ぐりぐり

病棟を歩いていると
どこからか彼女の赤ん坊の産声が
聞こえてきました
私だけが堕胎させられたんだもの
ついいたずらしたくなります
なんていじらしい声で呼び寄せるの
その無邪気な泣き声に誘われて
彼の裏切りも彼女のおごりも
全部許して
あなたを迎えに行ってあげましょう
そして保育器のかたわらに立ち
初めてあなたを抱きあげたのよ
そんなはるか昔の密やかなお話
このままママは忘れていたかった

 



ぐりぐりのコメント

名前:ぐりぐり    日付:7月25日(月)

(ぐりぐりのコメント)
ホラー風味に仕上げてみました。
あくまでもフィクションですよ。



Re: 特別企画「穴埋め作詩塾」第2弾 応募作品

名前:ももりん    日付:7月26日(火)

..・ヾ(|||>Д<)シ フィクションでも怖い〜〜〜〜〜〜〜〜



Re: 特別企画「穴埋め作詩塾」第2弾 応募作品

名前:ななす    日付:7月28日(木)

全然むりのない展開と言い回しで
フィクションじゃなくて
ぐりしゃんの懺悔みたいなり



ももりん♪ ななす♪ ありがとう♪

名前:ぐりぐり    日付:7月28日(木)

ももりん♪
ゲレラが怖がってる〜! ヘ( ̄▽ ̄*)ノ・ ・.♪ヒャッホーイ♪.・ ・ヾ(* ̄▽ ̄)ノ
大成功〜! ♪♪v(⌒o⌒)v♪♪ イエ〜イ!

ななす♪
穴埋めじゃないみたいに、ぴったり当てはまってるでしょ。( ̄^ ̄)(自画自賛)
「まさか事実?」と思わせるほど真に迫っているように書けたら大成功♪ (^-^)v



Re: 特別企画「穴埋め作詩塾」第2弾 応募作品

名前:チャモ参上(〃▽〃)    日付:7月29日(金)

そういう行為はフィクションでもやめてくれ(==;
怖いし・・あぁ〜たぁは!やはり
執着心が強いおなご・・怖いわ!ヽ(`⌒´メ)ノ (爆)

                          以上(爆)

7月28日(木)23:13



チャモ♪ ありがとう♪

名前:ぐりぐり    日付:7月30日(土)

語り手と作者の価値観が同じだとは限らないから、これはこれでいいんだよ。(*^-^*)
推理小説や犯罪小説の作者に殺人願望や犯罪願望があるとは限らないしね。



Re: 特別企画「穴埋め作詩塾」第2弾 応募作品

名前:スイトラ    日付:8月14日(日)

こえーーーよT△T・・・<フィクションでも



トラやん♪ ありがとう♪

名前:ぐりぐり    日付:8月15日(月)

(-^〇^-)あははっ♪ トラやんも怖がってる。なでなで(;⌒◇⌒)ノ”(ノ_<。)o・゚゚・。
大成功だ〜い!!! ♪♪v(⌒o⌒)v♪♪ イエ〜イ!
でもこれって「怖い」だけの話じゃないつもりなんだけどな。(⌒◇⌒;)



Re: 特別企画「穴埋め作詩塾」第2弾 応募作品

名前:芽が出た    日付:9月13日(火)

他作解説(爆)03「裂けた封印」


 ショートショート小説としても読み応えのある、一級のサイコ・ホラー作品ですなあ。
 というより、むしろ、あまりポエム然としてないので、作者自身は小説としてのスタンスで書いたのでしょう。
 プロット(=あらすじ)自体は、どこかで聞いたことがあるようなものなのですが、穴埋め企画作品だということをまったく感じさせない筋の通ったストーリーテイリングです。

 ライバルの産んだ赤ちゃんを奪い去ったわけなので、業の深さやエゴの強さに由来するサイコな怖さはもちろんあります。
 でも、この作品の質を高めているのは、その先にある悲しさ・淋しさ・切なさです。
 たぶん彼女(=叙述者)は、当初、自分だけが「彼の子を産みたい」という願望を諦めさせられたことに対する憤りから、仕返し目的で誘拐を強行したのでしょう。
 ところが、その後の長い年月、この偽りの親子は、予想をはるかに上回るほど幸福な日々を送ったものと見受けられます。
 そして、何かがきっかけとなって、本当の親子ではないことがバレてしまったようです。

 思うのですが、この母子の幸福は決して偽りではなかったはずです。
 歪められた出発点から始まったこととはいえ、その幸福は本物だったに違いありません。
 母は当初の目的とは関係なく、自分が産んだのではないその我が子をとても愛しく思ってしまったのです。
 だからこそ『封印』を解かれたくなかった。自分自身でさえ忘れたことにしたかったほど、知られたくはなかったのです。
 この辺りが、とてつもなく切なくて良いです。

「泥棒にも三分(さんぶ)の理(り)」という言葉があります。
 正しい意味は「筋の通らないことでも、理屈をつければつけられるということ」となっています。
 ですが、メガのイメージでは……誇大解釈ではありますが……「悪人にだって、ちょっとくらいは同情すべき、やむにやまれぬ理由・都合・動機があるんだ」という意味にもとれます。
 本作の主人公の切なさ・悲しさに触れて、なんだか上記のことわざを思い出してしまいました。

 この作品を小説だと仮定して読むと大変短いのですが、主人公のさまざまな想いが凝縮されていて、短い中にも、とても深いドラマがうかがい知れます。
 そういえば、ぐりぐりは、ただ単にサイコ・ホラーが好きというだけでなく、切ない物語を特に好んでいたなあ、と今さらながら思い出しました。
 そういった作者自身の嗜好が遺憾なく発揮された秀作、と言えるのかもしれませんね。



メガちゃん♪ ありがとう♪(*^-^)

名前:ぐりぐり    日付:9月13日(火)

「怖さ」や「不快感」のみにとどまらず、
この作品から「悲しさ・淋しさ・切なさ」を読み取ってくれたことを
とても嬉しく思っているよ。
『このままママは忘れていたかった』というのは、
「このまま親娘のままでいさせてほしかった」という気持ちの表れ。
叙述者は復讐のために赤ん坊を奪ったものの、育てているうちに愛情が芽生え、
赤ん坊のほうも叙述者を実の母のように愛しながら育っていった。
娘をいとおしいと思えば思うほど、自分の罪の深さを思い知らされていく叙述者。
それが全て終わりを告げるときの苦しさ、
そんなものが描けたらいいと思っていたからね。
なんだか私が説明するよりも、
メガちゃんの感想文のほうが作品を的確に解説しているような気がするよ。(^-^;)
本当にありがとうね。
いつか、娘の立場から見た物語も書いてみたいなぁ♪