特別企画「穴埋め作詩塾」第2弾 応募作品

名前:ぐりぐり    日付:7月25日(月)

「ムリヤリ宇宙戦争」 芽が出た  【投稿日:2005 7/17(日) 07:12】

第三戦闘配備中の宇宙空母のブリッジを歩いていると
どこからかでん(=荷電)粒子ビームの砲撃が
「敵襲? どこから撃ってきたか?」と艦長に問われた索敵係の報告は てきました
宣戦布告もせず いきなり真下から撃つとは なんて けだもの
ついげき(=追撃)用意したくなります
なんてつしいるど(=軟鉄シールド)展開っ!!
そのさいと爆雷(=ソノサイト爆雷。音源感知式のこの爆雷は音に誘われて
敵を追尾もするし 攻撃した敵の無線を傍受して交信先の別働隊の居場所も
全部サーチしてしまう優れもの)を射出して
一網打尽にしてしまいましょう! この過激さこそ砲撃手に取り憑いた(魔性=)ましょう
そしていこう(=阻止抵抗)は不可能だから 敵は即刻甲板に立ち
遮二無二に白旗を振ることであろう
そんない(=村内)でのちっぽけな宇宙戦争勃発の物語……なお話
……の続きは……電波状況が……回復し次第……追って報告……す……る……

 



ぐりぐりのコメント

名前:ぐりぐり    日付:7月25日(月)

(ぐりぐりのコメント)
最初にパッと見たとき、漢字ばかりだから「うわっ!(≧◇≦)」ってなったぁ!
でもがんばって読んでいったら「てきました」で大笑い。ヾ(≡>▽)ノ彡☆ばんばん。
「第三戦闘配備中」とか「荷電粒子ビーム」とか難しいことは分かんなかったけど、
「てきました」は分かったぁ! ヾ(@>▽<@)ノ きゃははは。
でもそのあとの「軟鉄シールド」とか「ソノサイト爆雷」も難しっ!(ノ≧ロ)ノ
全部、聞いたことない!〈〈〈《( メ ̄皿 ̄)=O);゚〇゚)ノ バキッ。
「○○に誘われて」や「全部○○」をカッコ内の説明文の中で使っちゃってるところは
面白いと思ったぁ。ヾ(≧ω≦)〃
でもやっぱり専門用語が難しい。ヾ( ≧◇≦)┌θ☆(ノ □ )ノ ゜ ゜ドカッ!
それでもがんばって読み進めていくと、
「村内でのちっぽけな」って!ヽ(`⌒´メ)ノ
ちっちゃな村の中で宇宙戦争かよっ!ヽ(`⌒´メ)ノ
ぐりちゃん、笑った。|_・) ぷっ。



Re: 特別企画「穴埋め作詩塾」第2弾 応募作品

名前:ななす    日付:7月27日(水)

すごい力作だと思うんだけど・・・・
ななすだけ??



ななすへ♪

名前:ぐりぐり    日付:7月27日(水)

うんうん。力作だと思うよぉ♪ 時間がかかったんじゃないかなぁ。
私なら何時間かけても書けない作品だけどね。(^-^;)



Re: 特別企画「穴埋め作詩塾」第2弾 応募作品

名前:芽が出た    日付:8月11日(木)

>ぐりぐり
 頑張らんと読めなかったんかい!(爆)
 例によって詳しくは解説に譲るけれど、ぐりぐりが聞いたことない言葉ばっかりなのは、専門用語のほとんどはメガが即興で造った新語だからだよ。
 大好きな(そして、生粋のオタク連中に仙人と称されるほど精通している)ガンダムみたいな世界観をイメージして創作してみたのですが、そう言えば、ぐりはガンダムまったく知らないんだったっけか。
 たぶん、そのノリを知らない「若さ故の過ち(爆)」のために十分に楽しめなかったんじゃないかと思うな。そう思いたいな。つまらなかったとは「認めたくないものだな……(二度同じネタでボケるのは面倒いので以下略^^)」
 あ、ところで、ぐりの「過ち」を指摘しとくけど「ちっぽけ」なのは「村」じゃなくて「宇宙戦争(の規模)」の方だよ。

>ななす
 力作=竹内 力・作?(爆)
 冗談はさておき、力作と言ってもらえて光栄です。
 ただ、メガ自身としては理屈ぬきで非常にノリノリで書いてしまったので、本当に力作かどうかは自分ではよく分かんない。
 今回作品の中では2番目に時間掛かった作品だけれど、でも初稿は30分とかかっていないから、手抜きはしてないけれど手間もかかっていない。



メガちゃん♪ ありがとう♪ (#^▽^#)/

名前:ぐりぐり    日付:8月11日(木)

メガちゃん♪ この詩、がんばらないと読めない。ヽ(`⌒´メ)ノ
てか、読んだだけでも誉めてほしー。ヽ(`⌒´メ)ノ
ガンダムなんか観てないもん。ヽ(`⌒´メ)ノ
ガンダムのセリフなんか知らんもん。ヽ(`⌒´メ)ノ
でも「つまらなかった」なんて言ってないもん。ヽ(`⌒´メ)ノ
ガンダム知らなくても、面白かったもん。ヽ(`⌒´メ)ノ

メガちゃんがそのアイコンを使ってるのを見るたびに、
メガちゃんのことが気の毒になってくるよ。(´・ェ・`)
何の文句も言わずに、そんな変なアイコンを使って、
一生懸命にマジメな文章を書いてるメガちゃん。
やっぱりおもろい。|_・) ぷっ。



Re: 特別企画「穴埋め作詩塾」第2弾 応募作品

名前:芽が出た    日付:8月19日(金)

自作解説11 ムリヤリ宇宙戦争


 たぶん、ほとんどの読者が思い込んでいるでしょうから、こう言っても誰も信じてはくれないと思いますが、本作で一番初めに思いついたのは意外にも『索敵係の報告は てきました』ではありません。
 実は『第三戦闘配備中の宇宙空母のブリッジを歩いていると』を最初に着想し、そこから発展してこの作品が出来ました。
 というか、今回発表の13作は、すべて1行目を最初に思いついています。ですから、その後に出てくるナイスな悪用orフレーズや、整合性のあるコンセプトは、すべて1行目を着想の源泉とする後付けに他なりません。
 ってなわけなので、メガの才能やら技術やら長年の研究の成果やら努力やらもさることながら(爆)、今回の最たる勝因は「偶然上手く当てハマった(あるいは思いついた)という運の強さ」にあります。
 とはいえ、その1行目を書くにあたって、おぼろげながら「こんなようなイメージのを書こう」という漠然としたヴィジョンはありました。(それさえない作品もありますが)

 本作のコンセプトは、ズバリ「機動戦士ガンダム」のような臨場感溢れる宇宙戦争物です。
 もっと詳細に言えば、モビルスーツ(人型汎用兵器。搭乗操縦型の巨大ロボットと思ったらほぼ間違いないでしょう)による戦闘にばかり着目していた初期のガンダムよりも、どちらかというと、砲撃戦にも重要な意味を持たせて描いていた近年作「ガンダム・シード」を強く意識して発想を展開してゆきました。
 ここで重要なのは、メガがここでやりたかったことは「ガンダムの再現」ではなく「ガンダムっぽい世界観を自前で(しかも即興で)新たに生み出した」と読者を信じ込ませるだけの臨場感を演出することです。
 もっとも、根がダジャラーなものですから、最終的にはその念願はかなわず、思いっきりギャグに走って散ってしまったメガでしたが……(爆)

 何の準備も勝算もなく、1行目だけをベースに見切り発進で書き始めてしまったので、途中で破綻したら即時投げ出すつもりでいましたが、「荷電粒子ビーム」は浮かぶわ、「索敵係の報告は てきました」は浮かぶわで、思った以上にコンセプトに沿ってひらめき、自分でも驚きでした。
 ここまでトントン拍子に事が運ぶと人間欲が出てくるものです。
 完膚なきまでにフォーマットを悪用して(って言葉の用法が若干ヘンですが)なおかつ、あくまでもガンダムチックなハードSF的アプローチを維持する。
 ここから先が「茨の園」でした。(←ここ、ガンダム・オタクは笑い所です^^)

 まず「なんて」でつまづく。
 すかさずPCの「広辞苑第五版」で検索すると、使えそうなのが「なん‐てい【南挺・軟挺】=良質の銀。銀の貨幣。南鐐なんりよう」「なん‐てき【難敵】=勝つのが容易でない相手」と今回採用分の「なん‐てつ【軟鉄】」くらいしかありませんでした。
「難敵」は作品世界と最も親和性が高いものの、前後の脈絡からすると使いづらいし、第一悪用としては面白味に欠ける。
「軟挺」は金属の名称なので「シールド(=盾。防御壁。物理的バリアーみたいなもの)」と結びつ毛易いため、当初はこれにしようかとも思ったのですが、イマイチ音の響きが冴えないし、字面から意味をイメージするには馴染みがなさすぎるし、で結局これもボツ。
 そうして残された「軟鉄」ですが、字面から想像出来る通り「柔らかい金属」です。意味は「炭素含有量の少ない鉄。炭素0.02パーセント以下で、電解法・高温溶解法で製造。軟らかく、展延性が大で、電磁気材料に用いる」となっています。
 柔らかい物質を戦争でシールドに用いるというのは正気の沙汰ではありません。これでは矛盾以前の問題となってしまうので、この案もボツかなっと思いました。
 しかし、少し考えて苦し紛れの逃げ道を見つけました。この世界で用いられている兵器の主流は「ビーム兵器」であり、実際敵が撃ち込んできたのも「実体弾」ではありません。
「実体弾」というのは、「ビーム兵器の弾(つまり熱光線や光線状に収束された高エネルギー粒子)」と差別化するためにガンダム世界において用いられる用語で、ミサイル、バズーカ、ロケット・ランチャー、マシンガンなど、物理的な質量を有した弾丸・砲弾を意味します。
 もし本作の眼下の敵が「実体弾」で奇襲を仕掛けてきたのなら、「軟鉄シールド」は便座のフタにさえなりはしないわけなのですが、そこはそれ独自な世界観を捏造している作品なので「ことに、荷電粒子ビームに対する防御としては極めて有効な金属である」ということに勝手に決めさせていただいた私大です(爆)

 次に「その」の悪用をいろいろ考えた末、「ソノシート(ビニール製簡易レコード盤。一応登録商標)」「ソナー(水中音響探知機器)」「ソニックブーム(音速以上の速度で移動する物体が移動に伴って発する衝撃波)」など、「ソノ」あるいはそれに類似した音を持つ言葉にはどうやら「音響関連」の用語が多い様子なので、その線で探してみました。
 広辞苑にはコレといったものが見当たらないので、ネット検索してみたところ「ソノサイト」とい言葉を発見。「サイト」はたぶん「光景」とか「情景」を意味する方の「サイト」と思われます。「観光旅行」を意味する「サイトシーイング」と同じ「サイト」かな?
 さっそくジャンプしてみると、そこは医療機器メーカーのHPで、「ソノサイト」というのはその会社の扱っている機器の商品名。軽く説明を読み流してみたところ、どうやら既成の医療用のソナーみたいに音の反響を利用して内臓部などの形状・状況を体外から把握するための機器のようです。
 で、なんだか分かったような分からないような曖昧な認識のまま「まあ、実際こういう機器が売られているわけだから」という安易な判断で「ソノサイト爆雷」という究極兵器を捏造しました。
 そして、その新兵器の詳細な説明も、名称の響きや語源の意味などから想像を膨らましてはいったものの、「所詮はフォーマットを上手く消化しなければならないための苦肉の策」的に処理しているうちに、なんだか夢中になってきて、えらく動機付けや整合性のしっかりした設定になってしまいました。

 ここまで作品を「即興造語の多用」という力技でデッチアゲてきたものの、思わぬところに落とし穴がありました。難攻不落のフォーマット「そんな」です。
 広辞苑で調べたところ「そんな」のつく名詞は「村内」だけでした。
 せっかくここまでリアル&ハードなSFエッセンスをちりばめてきたのに……ざむねんむねんでありまする(爆)
 しかたないので、冒頭周辺部とやや矛盾しますが、広大な宇宙を舞台にしたメチャメチャ・メカニカルなこの一大砲撃戦は、なんと村民同士の小規模な小競り合いでした……という作者にとっても意外すぎる(良い意味で)バカげたオチへと帰結したのでありました(激泣)^^

 ところで発表してからずっと気になっているのですが、読者の皆さんはラスト2行の『ちっぽけな宇宙戦争勃発の物語……なお話/……の続きは……電波状況が……回復し次第……追って報告……す……る……』をどうお読みになったでしょうか?
 何故このように「……」によって分断されているのか、お分かりになったでしょうか?
 たぶん誰も気がついていないと思われますので、念のため一応説明しておきます。
「ちっぽけな宇宙戦争勃発の物語な、お話」という読み方をしている人が多いと思われますが、それは間違いです。意味重複してますしね。
 正解は「ちっぽけな宇宙戦争勃発の物語。尚(なお)、話の続きは〜」です。
 この微妙なフォーマット悪用をしたいがためだけに、電波状況不良というシチュエーションを強行したのです。

 最後にタイトルについて。
 この作品、タイトルだけは悩まずに浮かびました。
 見切り発進でスタートしたこの宇宙戦争物語、今回作品の中で2番目に時間と労力をかけ、途中なんどか困難にブチ当たりながらも、ふざけた力技で見苦しくも切り抜けて、フォーマットをイジれない都合上どうしても平仮名ばかりで読みにくいことを緩和すべく、カッコの中に本来の漢字表記を入れる「逆ルビ手法」という新たな掟破りを編み出し、挙句の果てには村民同士の内部抗争というムチャクチャなオチへといたる。
『ムリヤリ宇宙戦争』の「ムリヤリ」が表しているのは「村民たちがしなくてもいい戦争を『ムリヤリ』引き起こした」というのではなく、「作者が『宇宙戦争物を書きたい』という初志を貫徹するために手段を選ばず『ムリヤリ』完成させた作品」というニュアンスです(爆死)^^
 第一「宣戦布告」もされていないはずなのに「第三戦闘配備中(待機や移動や警戒・索敵状態や仮想敵国監視状態などではまるでなく、モロに作戦行動中で実戦態勢を意味する)」ってところからして既に根本的な矛盾が始まっていますし……^^



Re: 特別企画「穴埋め作詩塾」第2弾 応募作品

名前:ななす    日付:8月21日(日)

・・・ガンダムだったの??
どっちかって言うと「ヤマト」の方かと思ったなり
「茨の園」でした。←ここ、ガンダム・オタクは笑い所です
・・・・ななす結構ガンダム好きだけど分かんないなり
最もななすはファーストとGガンしかあまり知らないけど。。



メガちゃん♪ ななす♪ ありがとう♪

名前:ぐりぐり    日付:8月30日(火)

メガちゃん♪
メガちゃんの説明を聞くまでは、
聞き慣れない固有名詞は全て実在の専門用語なんだと思ってたよ。
私が無知だからそう思えただけなのかもしれないけれど、
「いかにもありそうな雰囲気」はよく出ていたと思うよ。
でも『てきました』のように、
説明がなくても意味の分かる部分でしか
ギャグとしてはウケにくいかなぁ。(⌒◇⌒;)
また『なお話』の部分が『尚(なお)、話』だったとは、
説明されるまで気づかなかったよ。(⌒◇⌒;)

ななす♪
ガンダムにも色んな種類があるんだね。( ̄ェ ̄;)
一概に「ガンダムオタク」という言葉ではくくれないんだな。