特別企画「穴埋め作詩塾」第2弾 応募作品

名前:ぐりぐり    日付:7月25日(月)

「失われた歩み」 芽が出た  【投稿日:2005 7/17(日) 07:09】

あなたの生まれた街を歩いていると
どこからか ありし日の微笑みが
ささやきかけてきました
もういないのだもの
つい泣き出したくなります
なんて いじらしい想い出
その声に誘われて
遠い海の底をさすらうことも
あなたの知らない世界へゆくことも 
全部卒業して
あなたを安心させましょう
そして胸を張って未来に立ち
今度こそ自分の足で歩くのです
そんな ちっぽけなお話
涙よ 早く乾いて……おねがいい!!

 



ぐりぐりのコメント

名前:ぐりぐり    日付:7月25日(月)

(ぐりぐりのコメント)
「( ・_・)ん? また正統派の抒情詩で攻めてきたのかな」と思って、
言葉の一つ一つを噛み締めるように味わいながら読み進めていったよ。
なのに最後の最後で「おねがいい!!」って!! Σ(≧□≦ノ)ノ
前回のBEANの「マグロ狂の唄」のパロディやんか!! (≧◇≦)
しかも「あなたの知らない世界」っていう伏線まで張ってあるし。(≧◇≦)
よくよく読んでみると「遠い海の底をさすらう」っていうのは、
BEANの「遠洋漁業したいだけ」をパロってるんやな?
さすが…………だ。 ( ̄ー ̄;)。。。
最初のほうで真面目な雰囲気を貫き通している分、最終行のインパクトが強いね(笑)。
でも抒情詩としても充分に楽しめる出来だと思うよ(最終行以外)。
語り手(女性かな?)は夫か恋人を失ったんだよね。
「遠い海の底をさすらうことも」や「あなたの知らない世界へゆくことも」は、
自傷行為や自殺未遂を示唆しているのかな?
言葉を詩的にぼかしてある分、読み手としては悲惨さに嫌悪感を抱くことなく、
状況が受け入れやすくなっていると思う。
でもそれがすべて「おねがいい!!」に結びつけたいがための策略だったとは! (≧◇≦)
これはBEANへの究極のラブレターですな。 ( ̄ー ̄;)。。。



Re: 特別企画「穴埋め作詩塾」第2弾 応募作品

名前:BEAN    日付:7月25日(月)

ナニ!Σ( ̄□ ̄;)
『革命的なイマドキの女』にこんな悲恋の物語があったのか?!
( ̄□ ̄ノ)ノ
おいらもプロローグおよび続きが気になるぞ?!



BEANへ♪

名前:ぐりぐり    日付:7月26日(火)

ナニ!Σ( ̄□ ̄;)
この語り手って『革命的なイマドキの女』だったの!?( ̄□ ̄ノ)ノ
そっかぁ。こんなに悲しい過去があるからこそ、今の強さが生まれたんだね。( ̄― ̄°)



Re: 特別企画「穴埋め作詩塾」第2弾 応募作品

名前:ななす    日付:7月27日(水)

おお、ここでもサイドスト〜リ〜が!



ななすへ♪

名前:ぐりぐり    日付:7月27日(水)

ななす♪ 油断してちゃダメ。d(>_< )
革命的なイマドキの女はどこに出てくるか分からない。d(>_< )



Re: 特別企画「穴埋め作詩塾」第2弾 応募作品

名前:スイトラ    日付:8月14日(日)

続きがあるのかな?(=^^=)



トラやん♪ ありがとう♪

名前:ぐりぐり    日付:8月15日(月)

この詩の続きはBEANの「マグロ狂の唄 第2章」なんじゃないかな(笑)。
『革命的なイマドキの女』(この詩の主人公)はこんな悲しい失恋を経験したからこそ、
連合国を作るためにマグロ漁船に乗って儲けるようとするようなパワーが生まれたんじゃないかな。(*^-^*)
……って、ホンマかいな!?(屮;゚Д゚)屮



Re: 特別企画「穴埋め作詩塾」第2弾 応募作品

名前:芽が出た    日付:8月19日(金)

>ぐりぐり&BEAN &ななす&スイトラ
 えっ! これ「カクジョ・シリーズ」の作品だったの?
 作者のメガが一番油断してたかも……。

 この話の続きが気になる方は、BEANの方に問い合わせをお願いしますね♪ メガは『マグロ狂の唄』の作者じゃないから^^

 しかしまあ、1人の作者が作り上げた題材が、複数の執筆者によって知らぬ間に放っといても増殖していってしまうなんて、まるでラブクラフトの「クトゥルフ神話体系」のようではないか!!^^

 詳しいことは自作解説で触れますが、これってね、別に『おねがいい!!』に結び付けたいがために捏造した策略的「悲劇のヒロインによるシリアスな抒情詩」ではないのね。



メガちゃん♪ ありがとう♪

名前:ぐりぐり    日付:8月19日(金)

メガちゃん。これをカクジョちゃんの話だと認めるんだね。(・_・;)
で、自作の続きを人にゆだねてしまうのね。 ( ̄ー ̄;)。。。
ラブクラフトの「クトゥルフ神話体系」って何なんやろ。(# ̄〜 ̄#)?
あ! ウンチクは語らなくていいから。(>_<;=;>_<)
気が向いたら、勝手に調べとくから。(≧◇≦〃)ノ

これって『おねがいい!!』をやりたいがために画策した詩じゃないのだとすれば……。
はは〜〜ん。( ̄ー ̄)
正統派の抒情詩を書こうとして失敗して、
最後に「おねがいい!!」をくっつけて誤魔化したんやな?( ̄∀ ̄ニヤリ。



Re: 特別企画「穴埋め作詩塾」第2弾 応募作品

名前:芽が出た    日付:8月19日(金)

自作解説10 失われた歩み


 今回さまざまな毛色の作品を書いてきて、しかしどうしても着想出来ないジャンルがありました。それは「シリアスな抒情詩」です。
 今回の企画作品に取り組み始めたかなり早い段階から、この「シリアスな抒情詩」を物にしたいという欲求がありました。昔はよくこうした「いかにも現代詩」といったタッチのものを書いたものです。
 そうして書き上げたのが本作です。というか「本作の初稿」です。
 初稿段階では、正真正銘シリアスな作品で、オチに用いられているBEANのパロディーはありませんでした。
 当初、出来栄えの拙さはともかくとして、まあまあ抒情詩っぽく書けたので取りあえずは良しとしていました。
 ところが作品を寝かせるうちに、どうもこれを本サイト(ぐりぐりの隠れ家)で発表するのはマズイのではないかと思えてきました。
 テーマである「愛する者を失った女性が挫けながらも、その悲しみを乗り越えてゆこうとする様を描いた作品」という点は問題ないのですが、初稿には「自殺未遂」という露骨な単語が用いられていました。
 この言葉の存在が非常に懸念されました。現在の世相柄、公にする作品の中で、あまりみだりに「自殺未遂」などというネガティブな言葉を使うのは危険なのではないか? しかも友人が運営しているサイトで、半ば言葉遊びの企画の中で用いるのは少々無責任に思えてきました。
 では、この言葉を削除するなり置き換えるなりすれば良さそうなものなのですが、どうも感覚的に、この「自殺未遂」という単語を除外すると、作品そのものが成立しなくなるように感じられました。置き換えにしてもそうで、ここだけを置き換えても他との関連付けまで変化してしまうため、そう容易なことでは調整は出来ないものと思えました。
 選べる道は2つです。作品そのものをボツにするか、当初抱いたテーマを維持するために全面改稿するか、そのいずれかになります。

 ところが、そんな真剣勝負にも等しい葛藤の最中、とんでもない「悪魔」がメガの前に現れて、こう囁いたのです。「あれ? 今回はBEANのパロディーはしないの?」と。
 悪魔の正体は「メガ自身の娯楽作家としての貪欲な飽くなきサービス精神」でした。
 そうして、ウケるためには手段を選ばないメガは、自分自身のプライドも、情熱を傾け魂を削って書き綴ってきた作品の品位も、一切ブチ壊してまで、本作の延命を企てるにいたったのです。
 それはあたかも、芥川龍之介の『地獄変』に登場する芸術至上主義の絵師にも匹敵する「人でなし的な本分の追求」とも言えるものでした。とうとう、こんなムチャなことまでしてしまうとは、と内心落ち込んでしまいます。

 先の「自殺未遂」という単語を解体するために若干の加筆修正がなされていますが、ネタである最終行を除けば、ほぼ初稿の原型を留めています。
 そのため、このメガの捨て身の企ては、悲しいことにかなり成功しているものと見えます。
 何しろ、正真正銘シリアスを目的に書いた詩の「結びの1行」のみをギャグに差し替えているのですから、その落差によって発生する破壊エネルギーは相当なものでしょう。

 それほどまでに不本意なら、どうして問題語句のみを取り去った不出来な作品のまま出したり、こだわらずボツにしたりしなかったのか? 読者諸君は首をかしげるかもしれません。
 しかし、メガ自身としては「売り物にならない商品を並べておくだけ」の方がもっと不名誉なのです。それならば、たとえ気は進まなくても「需要のある商品を並べておく方がマシ」なのです。

……と、こんなことばかりいうと、パロディーされたBEANが気を悪くしてしまうかもしれませんので、BEANの名誉のために述べておきます。
 メガがここで不本意だとして気に病んでいるのは「BEANのパロディーをしたこと」ではなく、「真面目に取り組んできた自分の作品を、自分自身で冒涜したこと」に対してで、メガはそんな自身の「読者ウケ至上主義な悲しい性(さが)」を嘆いているだけなのです。
 BEANのパロディーは、遅かれ早かれどこかでやるつもりでいたくらいなので、気に病むどころか、もっとやりたくてしょうがない気持ちでいっぱいです♪
 それにしても「おねがいい!!」は、歴史に残る名言だとメガは思うな(爆)



Re: 特別企画「穴埋め作詩塾」第2弾 応募作品

名前:ななす    日付:8月21日(日)

作品の出来とはウラハラに作者のそんな葛藤があったとは・・・
何かを作る人(音楽でも、陶芸とかでも)ってやっぱその人の
こだわりみたいのがあるんだろうな〜、人一倍。。
ななす的には
「シリアスな抒情詩」を物にしたいという欲求
「メガ自身の娯楽作家としての貪欲な飽くなきサービス精神」
どっちも両立してる、作者にとって贅沢な出来とも思えるんだけどな〜



メガちゃん♪ ななす♪ ありがとう♪

名前:ぐりぐり    日付:8月30日(火)

メガちゃん♪
『シリアスな抒情詩』としてメガちゃんが『不出来な作品』だと感じるのは、
独創性を感じさせる言葉が少ないからじゃないかな?(⌒◇⌒;)
内容の奇抜さで勝負するのでなければ、表現の奇抜さが欲しいところだからね。
とはいえ、まるっきり『不出来』だということもないよね。(^-^;)
『微笑みがささやきかけて』という表現方法は面白いと思う。
それにまっひ〜は『感動しちった♪』と書いていたし、
ななすは『どっちも両立してる』と書いてくれているものね。(*^-^*)
でも私から見たら『おねがいい!!』が入っているだけで、
全部がギャグに見えてしまうけどね。( ̄ェ ̄;)

ななす♪
うんうん。メガちゃんは自分の中での合格基準がかなり高いんだろうね。