特別企画「穴埋め作詩塾」第２弾　応募作品

名前：ぐりぐり    日付：7月25日(月)

「要蔵の独り言」　芽が出た　　【投稿日：2005 7/17(日) 07:00】

八つ墓村を歩いていると
どこからか濃茶の尼が
「たたりじゃあ〜！！」としゃしゃり出てきました
鶴子がいなくなったんだもの
つい大量殺戮したくなります
なんて忌まわしい村……
その悪しき因習に誘われて
村人20人も30人も
全部殺して
雲隠れしましょう
そして鍾乳洞の中の竜の顎（あぎと）に立ち
双子のババアに毒入りオニギリを食らわされる
そんな阿鼻叫喚（あびきょうかん）なお話
本編よりも実話をモデルにした冒頭部の方が
インパクト強いじゃねーか横溝正史！！

（っていうか、趣味丸出し！！　マニアックすぎるし……＾＾）

 

ぐりぐりのコメント

名前：ぐりぐり    日付：7月25日(月)

（ぐりぐりのコメント）
うわぁ！(≧◇≦)
私「八つ墓村」って結構好きだから、この詩にはハマるなぁ。(≧▽≦）
といっても、映画とマンガを２バージョンずつ知っているだけで、
原作は読んでないんだけどね。(〃⌒∇⌒)ゞ
「つい大量殺戮したくなります」って、「つい」大量殺戮したくなられても困るわぁ！！！
〈〈〈《( ﾒ￣皿￣)=Ｏ);ﾟ〇ﾟ)ﾉ バキッ＞要蔵
「八つ墓村」は「たたりに見せかけた殺人」が主軸となった物語。
大量殺戮の部分は1938年に実際に起こった津山事件を元に描かれたエピソード。
映画では大量殺戮のほうが強烈すぎて、それを見せられたあとでは何も頭に入ってこないですぅ！
（Ｔ∇Ｔ　)(　Ｔ∇Ｔ）
子どものころに母に連れられて観に行った映画館では（1977年度版）、
あまりの恐ろしさにそのシーンがトラウマになってしまったわ。 (￣ー￣；)。。。
でも大人になってから観直したら、めっちゃ面白い映画だった。
去年はエキスポランド（吹田市）の「人が演じる幽霊屋敷−八つ墓村」を観に行ったけれど、
要蔵役の役者さんが体も大きく迫力満点で怖かったよぉ。{{{{(;>_<)}}}}


Re: 特別企画「穴埋め作詩塾」第２弾　応募作品

名前：ななす    日付：7月26日(火)

ヘビ〜な話をライトにまとめてるなり
流石なり


ななす♪　ありがとう♪

名前：ぐりぐり    日付：7月27日(水)

うんうん。綺麗にまとまってるよね。
それに最後の１行でふきだしちゃうから、内容の過激さが滑稽に見えてくるよね。


Re: 特別企画「穴埋め作詩塾」第２弾　応募作品

名前：スイトラ    日付：8月14日(日)

八つ墓村話か・・・
テレビでやってたのを知ってるけれど
観てない･･･
どんなんかな？！


トラやん♪　ありがとう♪

名前：ぐりぐり    日付：8月15日(月)

「八つ墓村」は推理小説だから内容を詳しくは述べられないけれど、
「要蔵」という男が３２の村人を日本刀と猟銃で虐殺するというシーンがあるんだよ。
そのシーンが本編の事件（要蔵の事件とは別に、探偵の金田一耕助が謎を解いていく事件）よりも衝撃的だから、
そのことを揶揄する（からかう）意味でメガちゃんはこの作品を書いたんだと思うよ。d(^-^)


Re: 特別企画「穴埋め作詩塾」第２弾　応募作品

名前：芽が出た    日付：8月19日(金)

＞ぐりぐり
　メガの代わりに、元ネタと、元ネタの元ネタと両方を解説をしてくれてありがとう。
　もっとも、まったく知らない人には、どれだけ説明されても楽しめないマニアックな作品ではありますが。
　揶揄っていうよりも、読者としての個人的な不満ですね。
　小説および映画のファンである以上に、モデルとなった「津山事件」の熱心な研究者であるメガとしては特にね。
　あの小説は、面白いんだけど、さまざまな要素を贅沢に盛り込んでいるんだけど、でも、そのバランスとか融合が不完全で、なんか作者である横溝氏に「結局あなたは何がやりたかったの？」と素朴な疑問をぶつけたい、という本音を吐き出してみたまでです。
　あ、去年のエキスポランドのは、メガもいったよ♪　やっぱファンとしては見逃せないから、休日にはご飯すら買いに出かけない日頃の出不精を吹き飛ばして、わざわざ見に行ってきたよ。
　人が演じてるから、その場のノリやタイミングでアタリ・ハズレはあるけど、スッゴク面白かった。
　濃茶の尼は、メガが通り過ぎて大分経ってから表れたからガックリだった。（メガが先頭を歩くチームにされていたためかな？）
　森美也子を演じてた女優さんは、何かブツブツ言いながら突っ立っていたので、最初迷子か何か（って遊園地に和服でくる迷子ってどんなだ＾＾）だと思ってしまった（爆）　で、近づいてみると、えらい若くて美人だったので、内心押し倒したくなりました（爆）
　聞くところによると、エキスポランドは、ネタが尽きたのか去年で味を占めたのか、今年は『犬が三毛』（ん？　三毛は猫だろ？）……マジ誤変換でした（爆）……『犬神家の一族』をやっているらしい。
　お化け屋敷とは名ばかりで、こうしてネタが尽きるまで「金田一シリーズ」を続けてゆくのか、エキスポランド！？（爆）　そもそもホラー色の強い『八つ墓村』だからお化け屋敷にもなったけれど、『犬神家の一族』のどこをどうイジったらお化け屋敷になるのか、メガには想像もつかない。
　でも唯一確実に言えることがある。密室殺人事件ミステリーの傑作なので『本陣殺人事件』だけはエキスポランドの毒牙から逃れられることであろう。でなけりゃ、お化け屋敷じゃなくて「お化け部屋」になってしまうわさ（爆）（固定舞台の作品は、さすがにムリだよね？）
　メガは、ある意味「金田一」よりも『八つ墓村』のファンなので、今年のエキスポランドには行かない気がします。追い討ちをかけるように、貧乏の上にヒマなしだしねえ＾＾

＞ななす
「ヘビーな話をライトにまとめ」って、何かいい言葉だね？
　言葉のリズムに、ななすのセンスの良さを感じたよ。

＞トラちゃん
　元ネタを知らない読者の皆様には、大変ご迷惑をおかけしております。
　ま、でも、これを機会に元ネタの方にも接していただけたら、ファンとしては嬉しい限りです＾＾


メガちゃん♪　ありがとう♪

名前：ぐりぐり    日付：8月19日(金)

うわぁ。解説、長っ！！　Σ(≧□≦ﾉ)ﾉ
いや、これは解説じゃなくて、あくまでも「感想文に対するレス」なんだよね。
これとは別に後で「自作解説」が届くんだよね。ぞぞ〜〜っ。{{{{(　▽|||)}}}}
エキスポランドの感想は、それこそ「八つ墓村」を知ってる人じゃないと、
訳が分かんないよぉ。(；´д｀)ノ
でも実際に行ってみた私にはメガちゃんの感想が面白かった。(-^〇^-)あははっ♪
私の印象だと、お化け役の役者さんたちって、
リアクションの派手なお客さんには張り切って脅かしてるような気がする（笑）。
私も今年は行かないだろうなぁ。
金はあるけどヒマがない。（ ＝_＝）


Re: 特別企画「穴埋め作詩塾」第２弾　応募作品

名前：芽が出た    日付：8月19日(金)

自作解説04　要蔵の独り言


　とうとうメガは、この滾（たぎ）るオタク魂を暴走させてしまいました。
「八つ墓村」を知らない、あるいは知っていてもさほど詳しくない人には、なんのこっちゃ意味の分からない、まるで楽しめないものになってしまいました。
　ほとんど、メガとぐりぐりだけで盛り上がってしまったような作品ですな（爆）

　ご存知ない方のために、ここで詳しく「八つ墓村」について解説を……などということは致しませんので、どうかご安心ください＾＾
　メガとしても詳細を述べるのは面倒だし、物がミステリーなのであまりみだりに内容説明するわけにはゆきません。興味がおありの方は、どうぞご自分で調べるなり、原作を読むなり、映画を観るなりしてください。
　軽く紹介しますと「八つ墓村」は横溝正史が書いた「金田一耕助シリーズ」の長編推理小説の1篇です。金田一ものとしては比較的初期に執筆された作品です。物語の中心は、田治見要蔵が村人32人を殺した事件から20年ほどのちに起こった連続殺人事件です。

　過去３回映画化されていますが、メガはその内、1977年版（金田一＝渥美清）と1996年版（金田一＝豊川悦司）の２作しか知りません。

　1977年版は、随分幼い頃に母親の実家へ遊びにいった際、従姉妹のお姉ちゃんたちが観ているのをボンヤリと一緒に観ていただけで、ほとんど覚えていません。
　鬼気迫る冒頭の殺戮シーンの中でも、特に印象に残っているのは、要蔵（＝山崎努）が日本刀で赤子を刺し殺す場面。周りで大人たちが次々と惨死してゆく中、赤子の泣き声がけたたましく響いています。要蔵は、ふと動きを止めて、ゆっくりと赤子に近づいてゆき、再び動きを止めて赤子をしばし見つめ続けます。赤子は警報機のようになりふり構わず泣き続けています。そして要蔵が何の感傷もなく日本刀を突き刺すと、まるで機械の電源をオフにしたかのように赤子の鳴き声が不自然なほど急になくなってしまう。このワンシーンがかなり恐ろしかったです。
　他には、ラストで鍾乳洞からコウモリの大群が暴れ狂って夕暮れの中に逃げ出してくるシーンも、不思議と鮮やかに記憶しています。そのコウモリの1匹が誤って仏間に飛び込んでくる。そこで老婆が一心不乱に仏壇を拝んでいる。コウモリがはずみで仏壇のロウソクを倒し、火の手があがる。なのに老婆はそんなことには気がつかず、祈り続ける。屋敷が火事になる。
　こうした物語とは直接関係のないシーンばかり記憶していて、肝心の金田一が活躍しているシーンは一切覚えていません。もう一度ちゃんと観てみたいなと思います。

　1996年版は、かなり金田一物の知識が出来てから観たので、1977年版の場合と異なりキチンと意味をかみ締めることは出来ました。
　ただ、ストーカー面にしか見えないトヨエツ金田一には、どうも親しみを持てず、人から物を受け取る時の引ったくるような手の仕草が非常に気になりました。
　あ、でも「うじきつよし」が演じていた「駐在さん（お巡りさん）」は素朴で感じの良いいい味を出していて好感を持ちました。
　ちなみに、メガの母親（「八つ墓村」はおろかミステリーの知識すらない）は、まだ１人しか殺されていない時点で、真犯人を言い当てました（当然、当てずっぽうですが……）。

　原作小説を読んでみると、先述２作の映画がいずれも原作に忠実ではないことに驚かされます。
　もっとも、1996年版の方は「設定（作品内での事実関係）」に関してはかなり忠実でした。
　さらに、驚いたことに、この小説「本格推理物」とは呼べない作りになっています。どちらかというと「宝探し」にウエイトを置いているように見受けられます。その他、本格物と呼ぶには語弊のある要素がいくつかありますが未読の方のために、敢えてことでは触れないでおきます。とはいえ、非常に面白い小説であることに間違いはないので、是非是非読んでいただきたく思います。
　また、金田一物は通常「三人称」……より正確に言えば、金田一の記録者である「横溝正史」の一人称……によって叙述されていますが、この小説の場合、登場人物の１人「寺田辰弥」の手記という形で著されています。

　ところで、この小説「八つ墓村」の冒頭部、つまり「田治見要蔵の32人殺し」にはモデルとなった実際の事件があります。昭和13年５月21日未明に岡山県で起こった「津山事件」がそれです。
　俗に「津山30人殺し」と呼ばれるこの事件、実際には津山市ではなく、そこから北方約20キロの小さな集落で、当時21歳の村の秀才青年Ｔが引き起こしたものです。
　犯人の姿は、黒詰襟（学生服みたいなデザインの服）に地下足袋、ゲートル（脚絆）を巻いて、頭に巻いた鉢巻に２本の懐中電灯を差し、胸に自転車用のランプをぶら下げて、左肩から斜めに雑嚢（リュックみたいなものか？）をかけ、左腰に一振の日本刀と匕首（短刀）２口を差し、手には９連発の猟銃を携える、という若干「丑の刻参り（ワラ人形による呪術法）」を思わせるものの、極めてオリジナリティーにあふれる異常な服装。
　小説や映画でも、この史実のインパクトある服装をほぼそのまま流用しています。1977年版映画と比較すると、違う点は、ベースになる着衣が和服に変更している点。そして、山崎努の頭に生えたツノのような懐中電灯の形状。
　この映画では懐中電灯の形状がＬ字型になっており、鉢巻にごく普通に上から下への挿入しても照光部がちゃんと前方を向く工夫がしてあります。こんな形状の懐中電灯は見たことがないので映画の美術スタッフがこしらえたオリジナル品かもしれません。
　一方、実際の事件で犯人Ｔが施していた工夫は、鉢巻の側頭部辺りに、さらに別の布で懐中電灯を差し込むための輪を作って横向きに縫い付けるというもの。これなら頭部前方からほぼ真横に挿入出来るため、普通の真っ直ぐな懐中電灯を用いてもちゃんと照光部は前方を照らすことが可能です。なかなか賢い犯人です。
　その超個性的なファッションに身を包み、犯人Ｔは、戸数23戸・人口111人の小集落を駆け巡り、トータル１時間半に満たない短時間の間に、即死者28人・重傷後死亡者２人・重軽傷者３人という大殺戮を繰り広げました。単独犯による短時間の殺戮として、これほどの規模のものは世界にもちょっと例が見当たりません。ちなみに、ほとんどの被害者は猟銃の餌食となっており、刀類はあまり使用されていない模様です。
　犯人Ｔは、殺戮を終えると村外れの民家（偶然ながらこの家は、Ｔと仲良しの幼い少年の家だった）に立ち寄って紙と鉛筆をもらうと、そのまま山奥に入り、遺書をしたためて猟銃自殺を遂げました。
　この犯人Ｔは、独特の犯行装束を創案する才能だけではなく、小説の才能もなかなかでした。作品全文を入手出来ていないのが悔しいのですが、彼の手になる長編小説の一部をメガは読みました。
　文章の感じがどことなく「押川春浪（明治期に大活躍したＳＦ風少年小説の大家。日本ＳＦ小説の元祖と評されている）」に似ていますが、かなり上手いし面白かったです（全部読んでないけど）。
　Ｔの作品や彼の人生を資料で読んでみて、確かに犯したことは許されざることだけど、Ｔという人物自身は、どうにも憎めないヤツだな、とメガは感じてしまいました。こんな邪まなことに才能を浪費し、不名誉なことで歴史に名を残すのではなく、もっと別のことにその才能を使い、別のジャンルで名を成して欲しかったな、惜しいな、とメガは思うのです。


〜自作解説04　要蔵の独り言〜続き

名前：芽が出た    日付：8月19日(金)

　この「津山事件」を扱った本を紹介しておきます。（←既に何のためのカキコか目的を見失っているメガであった＾＾）
『闇を駆ける猟銃』―　松本清張／これは氏のドキュメンタリー短編集『ミステリーの系譜』の中の１篇。氏のなかなか面白い解釈が随所に出ており一読の価値はあるのですが、いくつか事実と異なる記述があるため実話物としての信憑性はやや疑わしく思えます。例えば、同書の中で犯人Ｔはイケメンであったとしていますが、別の本に掲載されているＴの写真を見る限り、ちっともイケメンには見えません。
『丑三つの村』―　西村望／同事件をモデルにしたフィクション小説。氏初の長編で、しかも書き下ろし作品。メガは所有しているものの未読。こちらも映画化されておりますが、本筋よりもさまざまな女優の濡れ場・ヌードシーンがてんこ盛りなため、むしろそちらの面で有名な映画。メガはこの映画もまだ観ていません。持ってもいないし。
『夜啼（な）きの森』―　岩井志麻子／同事件をモデルにしたフィクション小説。メガは所有しているものの未読。氏は岡山県出身で、岡山弁で書かれた短編ホラー小説『ぼっけえ、きょうてえ』が日本ホラー大賞と山本周五郎賞のダブル受賞をして、一躍時の人になった。以降も、岡山を舞台にしたホラー小説ばかりを書き続けている。メガの個人的な感想ですが、氏の小説よりも、雑誌で見知った氏の顔写真の方がよっぽどホラーな気がします（爆）
『津山三十人殺し―村の秀才青年はなぜ凶行に及んだか』―　筑波昭／同事件の極めて詳細なルポルタージュ。先述したＴの顔写真や犯行時の装束、Ｔの手になる小説の抜粋は、すべてこの本に掲載されています。メガはこの事件について可能な限り資料を集めたかったので、インターネットを始めるとすぐに同事件について片っ端から調べてみましたが、同書の域を超える資料はついに発見出来ませんでした。多分、警察当局や報道機関などが保管している記録など、一般人では容易に触れられない類いのものを除外すれば、この本は同事件に関する最も詳細な資料なのだと思います。

　話は大きく変わりまして、Ｂ'ｚのヴォーカル「稲葉浩志」は岡山県津山市出身。稲葉氏は2000年に「津山市のイメージアップに大きく貢献した」という功績を称えられ、津山市より「津山市名誉市民」の栄えある第１号として表彰されたそうです。
　このニュースを知った疑り深いメガは、意地悪くも穿（うが）った推理を働かせてしまいました。
「イメージアップ」という理由がどうも臭いのです。ってことは、「イメージダウン」させる何かがあったのではないか？　とこう考えたわけなのです。
　３度目の映画化となった『八つ墓村』が公開されたのが1996年。金田一（および横溝）ブームが起こるたびに各・旅行関連会社は「金田一ツアー」を組む。事実、この時期にメガは偶然立ち寄ったＪＲ名古屋駅構内で、同種のパック・ツアーのチラシを入手していますので、トヨエツ版・金田一の際にも大々的ツアーが企画されたことは間違いありません。
　横溝正史の出身地は神戸市ですが、疎開先が岡山であり、金田一シリーズの代表作の多くが岡山周辺を舞台にしていることもあり、金田一ツアーの舞台も当然岡山がメインとなります。
　岡山県の人々の多くは「金田一ブーム」を比較的歓迎している印象を（客観的にメガ個人は）受けるのですが、津山市周辺の人々はどうやら別なような気がします。津山周辺の人々は、日華事変最中という大昔に起こった未曾有の不祥事件についてあまり触れられたくないといった風潮がある様子。いくら小説の方がブームになったからといって、そのモデルになった事件発生の地元に観光で来られるということは、土地の人にとっては不名誉なことなのかもしれません。
　そう考えると、稲葉氏があの時期に表彰されたのには、それなりの背景があるように思えてなりません。……とかなんとか言いつつ「岡山県津山市」と聞いたら短絡的に「津山事件」を思い浮かべるような「猟奇犯罪研究オタク」なメガのことなので、随分なムリヤリなこじつけではあるのですが……。

　あ、そういえば、この自分の作品について何も書いていませんでしたね＾＾

　遅ればせながら……この『要蔵の独り言』で描かれている記述は、ある１点を除いては原作に忠実です。
　その、ある１点というのは「濃茶の尼（こいちゃ・の・あま。これは俗称で、本当の名前は『妙蓮』）」の出番が早すぎる点です。
　というのは、濃茶の尼は、要蔵の大殺戮によって夫と子供を失っているのです。ということは、メガ作品のように、要蔵が今まさに殺戮に出かけようかという瞬間に、彼女『妙蓮』が「尼僧」である可能性は限りなく低いでしょう。むしろ、要蔵の大殺戮によるショックがきっかけで「尼僧」になったと考えるのが自然です。
　そこまで詳細に分析出来るなら、何故わざわざ誤った記述で作品を作ったのかって？　いいの♪　お遊び作品だから♪　だって、この「たたりじゃあ〜！！」ってセリフがないと「八つ墓村」らしさが出ないし、この直後に書いたぐりネタ作品が成立しなくなるんだも〜ん♪

　この作品をひらめいたきっかけは、ものすごく簡単明瞭・単純明快！！　相変わらず「アンチ・メルヘン」って何だろう？　とか思案してて、エロはもうやったから、それ以外のっていったら「猟奇」しかないジャン、ってことになって、そのまま素直に浮かんだ「猟奇に相応しい『歩く場所』」が「八つ墓村」だったってだけのことです＾＾

　そうそう、ＢＢＳに前回のフォーマットを用いた「尼子の女」っていうお遊び詩を乗っけましたが、あれも「八つ墓村」のパロディーです。もう解説するのに疲れたので詳しくは述べませんが、この村の呪われた系譜のそもそもの出発点っていうのが、戦国時代「毛利元就」に追われて落ちのびた８人の尼子侍なのです。この８人を村人総出で謀殺したために、村は未来永劫呪われることになった、ってことになっているわけなのです。
　んで「尼子氏」っていうのは、戦国時代初期に中国地方に君臨していた大物大名で、一時は陰陽十一ヶ国を手中に収めるという、全国的に見てもかなり巨大な勢力を誇った一族です。
「毛利氏」は、元々この尼子氏に組み敷かれるしか生き延びる術のない弱小勢力にすぎませんでした。　しかし近隣には、もうひとつの大勢力「大内氏」がおり、しのぎを削っていました。
「尼子氏」と「大内氏」が版図拡大抗争を繰り広げて疲弊している隙を突いて、「毛利氏」は台頭してきて、最終的に「尼子氏」を滅ぼします（もっとも元就は、毛利氏の軍門に下ることを条件に、当主にあたる尼子三兄弟の命を奪わずに済ませましたが）。
　ですから、八つ墓村へ落ち延びた８人の落人は、主君の意向に逆らってでも軍門に下ることを拒み、主家から離反・敗走した面々ということになるのでしょう（もっとも、この８人のことはフィクションなわけですが）。

　あ、そこでですねえ、あのＢＢＳにＵＰしていても「永久保存版」には収録されないので……まあ、その、傍若無人だとは知りつつもですねえ……ここに再録しちゃおうかなーあって、メッチャずる賢いことを思いついちゃったりしちゃいましたのね、ホホホホオホッ♪
　んじゃ、てなわけで。


　　　　　　　　　　尼子の女

　　　　 私は尼子（あまご）の女
　　　　　だってあなたの束ねた三本の矢をへし折ろうとしちゃうの
　　　　　私の言うあなたっていうのは　もうりもとなり（＝毛利元就）
　　　　　ほら　こんなに落武者よ
　　　　　ああ　美作（みまさか）の国へ落ちのびても安住はできないの
　　　　　元就のことが　とても恨めしい
　　　　　早く見逃して　放っておくがいい
　　　　　そうさく（＝捜索）はしないでね
　　　　　負け戦も村人のだまし討ちもいらない
　　　　　あなたの……てゆーか、元々は我が殿のだけど……領地が欲しいだけ
　　　　　だって私はのちに「八つ墓村」と呼ばれる村に逃げ込んだ尼子勢の女
　　　　　策略でリンチ食らわした村を末代まで祟（たた）り殺したいだけ


　ちなみに、この作品、正味３分かからずに書き終えています。
　ぐりぐりの指摘通り「もうりもとなり」が浮かんだので執筆を強行いたしました。
　でも、「そうさく」も「八つ墓村」も、「もうりもとなり」から必然的に導き出された副産物です。


　以上、傍若無人で卑怯極まりない上に、まったく自作を解説していない「自作解説」を終わります（爆死）＾＾


Re: 特別企画「穴埋め作詩塾」第２弾　応募作品

名前：ななす    日付：8月20日(土)

・・・「もう解説するのに疲れた〜」からが結構長かったなり


メガちゃん♪　ななす♪　ありがとう♪

名前：ぐりぐり    日付：8月30日(火)

メガちゃん♪
1977年版の「八つ墓村」は何度も観ているのに、
私はメガちゃんの印象に残っている二つのシーンを覚えていないよ。(・_・；)
メガちゃんの説明を読んだ印象では、「赤子」のシーンは動から静、
そして「コウモリ」のシーンは静から動への映像美が演出されているような気がする。
今度観るときには、そのシーンを特に注意して観てみるね。(*^-^)

『ストーカー面にしか見えないトヨエツ金田一』というのは、
ファンの人には申し訳ないけど、笑っちゃった。(＾○＾)
犯人よりもよほど犯人っぽかったかな？（笑）
『素朴で感じの良い』駐在さんは、おどろおどろしい物語の中の清涼剤なのかもね。

津山事件その他のウンチクについては特に伝えたいと思える感想が湧かなかったよ。(⌒◇⌒;)
特に津山事件については繊細な問題だと思うので、コメントを差し控えさせてもらうね。
メガちゃんがそれらのことに強い関心を持っているのだということはよく伝わってきたよ。
『尼子の女』の背景もよく分かったしね。

ななす♪
うん。ものすごく長かったね。自作解説の域を超えてるよね。(|||��ｪ��)